就職・進路

卒業生からのメッセージ(2014年度)

数理システム学科を選んだ理由

元々は数学の先生になるのが夢でしたので、数学科であることが一番の理由でした。しかし、他の大学の数学科とは違って、数学以外にも統計学やITの勉強もでき、数学を応用することができる科目が多かったことが決定打になりました。昔から、数学は好きだけど何の役に立つのかと疑問に感じていた私にとって、最適な学科だと思いました。

学生時代に力を入れたこと

最も力を入れたのは、研究室での活動だと思います。私が研究室に配属された当時は、出来て2年目の研究室だったため、データもあまり集まっていませんでしたし、研究方針なども定まっておらず、すべて自分たちで始めなければなりませんでした。そんな中、先輩方と協力して研究室の環境を整え、後輩が入ってきたのちには、後輩を育てながら自分の研究を手伝わせ、結果的に学会で賞を受賞することができました。良い就職ができたのもそうですが、今の私があるのは、数理システム学科があり、統計ファイナンス研究室での3年間があったからだと思います。

修士論文の簡単な紹介

企業の資本構成と株価との関係を、KINKという指標を用いて実証分析を行いました。企業が負債によって資金調達を行う際には、節税効果の向上と倒産リスクの向上の両特徴が存在し、最適資本構成が存在します。そこで、従来の自己資本と負債の比率を表す負債比率を用いるのではなく、企業の収益面も考慮に入れたKINKという指標を用いて、企業のファイナンス行動が株価にどのように影響を与えるか分析しました。結果、日本企業が理想と考えている資本構成は非常に負債が少ない状態であることが判明し、またそれらを投資家も評価しているという結果が得られました。KINKと株価との間には、密接な関係があり、様々なファイナンス分野への応用の可能性があると考えています。 この研究は高く評価され、国際学会においてYoung Researcher Award (若手研究者賞) を受賞しました。

将来の夢

来年度から銀行で総合職として働きますが、社会に出れば沢山の優秀なライバルや目標にするべき先駆者の方々が沢山います。私は、数理システム学科で学んだ数学を始め、統計科学や金融工学などの知識を武器に、さまざまな人生設計を描くライバルたちと高め合い、国際舞台で活躍する日本一の銀行員を目指します。