研 究

統計ファイナンス研究室

プロフィール(略歴)

 1959年京都生まれ。1983年、京都大学工学部卒業。1985年、東京大学大学院工学研究科修士課程修了。その後、野村総合研究所、野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク大学との共同研究)、ニッセイ基礎研究所において計量ファイナンス、データサイエンス、資産運用手法、リスク解析、企業価値評価分析の研究に従事。ニッセイ基礎研究所主席研究員を経て、2008年4月から現職。1999年に総合研究大学院大学数物科学研究科博士課程修了。学術博士(統計科学)。2005年より情報・システム研究機構 統計数理研究所リスク解析戦略センター 客員教授. 日本金融・証券計量・工学学会 会長・評議員、日本統計学会、日本OR学会、情報処理学会、日本価値創造ERM学会会員、応用経済時系列研究会元会長。趣味は、音楽と旅行を楽しんでいます。

専門分野
  • リスク解析
  • リスクマネジメント
  • 確率モデル
  • 統計数理
  • ファイナンス理論
  • 市場構造解析
統計ファイナンス研究室
津田 博史 教授

代表的な仕事

金融・証券市場の価格変動構造のモデル化の研究
 ファイナンス理論を基礎としつつも、現実に観察される現象(金利、株式、債券の価格変動など)の特性を客観的に把握し、そして、その観察・把握した結果と整合的な確率モデルを推定し、その確率モデルを通して理論的類推、および、実証を行う研究。研究成果の1つとして、日本金融・証券計量・工学学会 から2005 BEST PAPER AWARD(論文賞)を受賞。

研究テーマ

① 科学的なリスクマネジメントの研究
 主として、企業の倒産予測、信用リスク評価の研究

② ビッグデータの解析
 ビッグデータの解析を研究します。




③ 企業価値評価、インタンジブルズの研究
 21世紀にはいり、企業の価値と成長力の主要な部分が、有形資産からインタンジ ブルズ、とりわけ技術力やブランド力などの無形資産へと移行しつつあります。 今日、国や企業では、インタンジブルズに注目した価値創造力の強化のあり方や 企業経営のあり方を探っています。インタンジブルズは、物理的形態または金融 商品としての形態を有しない将来のキャッシュフローをもたらすもの(請求権) であり、技術力、ブランド力、組織資本、人的資本などを意味します。企業経営 では、知的財産(知財)などのイノベーション資本、ブランドなどの関係資本、 人的資本、組織資本などのインタンジブルズに関する戦略的視点が重要です。コ ーポレート・ファイナンス理論と統計科学に基づき、企業の技術力、ブランド力 や組織資本などの評価の研究に取り組んでいます。

④ 資産価格モデル、金融・証券市場構造、マクロファイナンスの研究
 株式市場、債券市場をはじめ、クレジット・デリバティブ市場、不動産市場の構造分析や価格モデル、資産運用手法に関する研究。ファイナンス理論を基礎としつつも、現実に観察される現象(金利、株式、債券の価格変動など)の特性を客観的に把握し、そして、その観察・把握した結果と整合的な確率モデルを推定し、その確率モデルを通して理論的類推、および、実証を行う研究。研究成果の1つとして、日本金融・証券計量・工学学会 から2005 BEST PAPER AWARD(論文賞)を受賞。

研究内容

 近年においては、地球の温暖化をはじめ、企業をとりまく経営環境の不確実性が増大していく中で、企業経営における事業投資、資金運用、業務執行の各領域においてリスクマネジメントの重要性が認識されはじめています。リスクマネジメントを行う上で、さまざまなリスクの客観的、科学的な評価が必要であり、そのために確率モデルや統計的手法が必要不可欠となっています。また、最近では事業投資判断やマーケティング分析などにおいても確率モデルや統計的手法が用いられつつあります。統計ファイナンス研究室では、科学的なリスクマネジメントやリスク評価、資産運用手法、および、金融・証券市場の価格変動モデルの研究など統計・数理ファイナンスの研究を行っています。

受験生へメッセージ

 皆さんが歩むこれからの世界は、地球の温暖化、世界人口の爆発、日本の高齢化などこれまでにない大きなパラダイムシフトが起こり、さまざまな領域で不確実性が増大していくことが予想されます。こうした中で、さまざまな産業、分野においてリスクマネジメントの重要性が高まってきていきます。リスク(不確実性)を把握する上で、科学的なアプローチをとる必要があり、そのためには数学・統計学の知識が必要不可欠です。明るい未来社会を作るために、意欲ある人を待っています。